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貴女に溺れて彷徨う
第2章 醜いものは塗り隠せばいい
「ああんっ……ゃん!……動けないじゃないですかぁっ……」
鋭い視線を向けてくるひなた。
目路に入れているだけで腰の奥がもどかしくなるほどの裸体を、あたしはどこ吹く風で見下ろす。
「躾だって、言ったでしょ」
「うぅぅ……何で、ですかぁ……ァンッ」
「ひなた。あたしを感じて。何も考えなくて良い」
「はぁっ、はぁ……」
「ひなたが乱れてるとこ、ずっと見たかった。完璧な美人さんじゃなくて、どこにでもいる女の子として。笑顔でも泣き顔でも何でも良かった。我慢してないひなたを、見せて……」
「高垣さんっ……あっ、やっぱり……いやらしいのはどっちなんですかぁっ……」
ひなたの内股を押し広げると、さっきより潮が満ちていた。ちゃぷちゃぷとわざとらしく音を立てて、あたしは彼女の膝にキスを散らして、無味に近い内股の味をしゃぶる。
犯されてるみたいでドキドキする、と、ひなたの嬌音に混じった妄想が、あたしの耳に染み通る。
事実、あたしはひなたの意思など関係なく、彼女を本能の奈落へ引きずり落とそうとしていた。身動きさえ封じれば、逃げられなかったと言い訳出来る。感じやすいひなたにとって、自由などきっと快楽を得るための妨げになる。