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貴女に溺れて彷徨う
第2章 醜いものは塗り隠せばいい
「弱いのは、みなぎだけじゃないよ」
「んぅ……ハァ……」
「ごめんね、みなぎ」
一昨日、響が通りかからなければ、あたしはどうしていただろう。
叔母に何か言い返していたとは思えない。あの日の進学塾でのみなぎと同じだ。指摘するのは容易くても、いざ自分がその状況に立てば、被害者面をしている以上の安全策はない気がした。
「何かあったんですか」
「昔の知り合いに合っただけ」
「また同級生ですか?」
「ううん」
あたしは彼女を振り向かせて、揃いのグロスが少し崩れた唇を割り、舌を差し込む。肩口にフリルの付いた黒いノースリーブのカットソーまで、今日のために新調したのか。いつもの彼女らしくない。
ガーリーなカットソーが強調する身体の曲線をなぞりながら、舌のざらつきを味わって、彼女の息が荒くなっていくのを感じたあたしは強めに乳房に指を埋めた。
「ハァッ……た、高垣さん……お昼ご飯……」
「先に運動した方が、カロリーなかったことに出来るよ」
「私なんて、どうせ……」
「ほらー、そういうこと言う女を見ると、余計に燃えるの。職業病って言うのかな。自信のない子は、自信つくまでしごいてあげなきゃ」
くちゅ……じゅる、……と、みなぎの唾液を吸い上げて、あたしは胸を揉みしだく。