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貴女に溺れて彷徨う
第2章 醜いものは塗り隠せばいい
「羽目とか外したくなったこと、ない?」
「っ、……」
「あたしが非日常をあげる。帰りたい時、帰って良いから。今日みたいなみなぎを見たい。おとなしくて真面目なみなぎが好きだけど、今日みたいなのも、すごく好き」
「莉世……ァッ……」
何が幸福か、それは本人のみぞ知る。みなぎが誰かのために生きることをそれとしているなら、あたしに口出す所以はないが、彼女のむき出しの感情に触れたい。
あたしはみなぎにキスしながら、赤と黒の入り組む襞の窪みをかき分けていく。初めて進入したそこは、欲望の蜜がぬるぬるとあたしの指を受け入れて、中はふやけそうなまでに潮が満ちていた。
親指でクリトリスや恥丘をくすぐりながら、中指と薬指を突き上げては浅瀬に引き抜き、引き抜きいては突き上げる。とろとろのいそぎんちゃくを彷彿とする内壁をこすり、小刻みに刺戟し、みだりがましく細めた彼女の目尻に口づけて、唇を割って唾液を啜る。
みなぎは椅子から落ちそうになるほどひときわ大きく仰け反ると、脱力し、あたしの胸に身を寄せた。