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一度くらい夢を見たら
第2章 すごい偶然



「毎度のことです。

 みなさん必ず疑います。そりゃそうですよ、

 小説家だなんて簡単に信じられる職業じゃないですからね。

 それに、ジャンルがジャンルですから。

 で、さっきあなたに見せた、

 証拠品を持ち歩くようにしているんです」



新人賞受賞の文字の横に

顔写真があるのを見ればまず信じてもらえる。

おかげで美奈枝も

こうして安心してケーキをほおばれるのだ。



「じゃああたし、本物の小説家と

 こうしてお話してるのね。

 なんかすごい得した気分!」



コロッと態度を変えた目の前の女を見つめる

男の視線は柔らかだった。

その眼差しを受け止めた女もまた、

男の瞳に色気を感じた。



「そんなふうに喜んでもらえるなんて、

 あまりいなかったですね。

 あなたのような方に声をかけてよかった。

 オレもうれしいです」



言われて気をよくした美奈枝だが、

声をかけられたきっかけを思い出すと

少々複雑な心境だった。

だって・・

官能小説を立ち読みしていたから

声をかけられたわけで・・

素直に喜べないのは当然かもしれない。


でもまあ、こうしてインタビューは

はじまってしまったんだ。

いまさらあーだこーだと考えても仕方ない。

開き直ってなんでもお答えいたしましょう・・

美奈枝は大きくすくったケーキを

大きな口を開けてパクついた。

覚悟の現れのように。
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