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一度くらい夢を見たら
第3章 巧みな言葉


キッチンからトレーを持って慎之介が戻ってくる。

缶ビールとグラスと、

かわいらしいガラスのボウルに入れられたナッツがのっている。


窓の外はまだまだ明るい青空だけど、

ビールを見せられれば時間など関係ない。



「さぁ、まずはビールで乾杯しましょう」



ビールを注いだグラスを差し出されると、

ためらうことなく手を伸ばした。



「じゃ遠慮なく・・いただきます」



美奈枝のグラスに慎之介がグラスを合わせる。

カチンとガラスがぶつかる音が

やけに耳に残る。

まだ口をつけていないのに

アルコールが体を支配する錯覚に陥った。


実際に喉に流し込むと、気持ちはどんどん

軽くなっていく。

これならしゃべらなくていいことまで

しゃべっちゃいそう・・

それを不安に思うよりも

ワクワクとするような気になってきたのだから、

言葉とアルコールの持つ力の

不思議さを感じずにはいられなかった。




「さ、さっそく続きね、聞かせてください。

 旦那さん、オレの一つ下だから46歳。

 それでもう反応が鈍くなっちゃったの?あれの」



一応手帳を開きペンを持ち、

ただのおしゃべりじゃないことをアピールしている。

そのわりには左手にはビールのグラスを放さず持っているし、

眼鏡もかけていない。

でもそこに気づいていない美奈枝は

まくしたてるように話し始めた。




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