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一度くらい夢を見たら
第3章 巧みな言葉


美奈枝は男の言葉をゆっくりと咀嚼して、

納得していく。


この人の言う通りかもしれない・・

男と女ってそういう生き物なんだわ、きっと・・


そして次に、彼の哲学に沿って考えてみる。

この男と・・できるだろうか・・


外見は、わりと好み。

少し長い髪って、やっぱりかっこよく見える。

サラリーマンみたいに型にはまってないスタイル。

そしてなんといっても話し上手、聞き上手。

女って、聞いてもらいたい願望って

いくつになっても薄れないし。

そこもわかっているんだもの、話していて楽しいわ・・

ううん、話だけじゃなく・・

抱かれても・・いいかな・・


美奈枝は自分から落ちていった。

まだ慎之介は手を出してはこないが、

重なり合うのは時間の問題だと思った。

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