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一度くらい夢を見たら
第2章 すごい偶然



「えっ?うっそ!ホントに?」


嘘だと言いたいのかホントなのかと確かめたいのか

どっちつかずの言葉を返す。

体勢は、

中途半端に前かがみなまま

体をひねって男を見上げるかたちになった。


そのおかしな恰好を見てか、

男は笑いをかみ殺したような顔で大きく頷く。



「ほら、それじゃあ腰、痛くなりますよ」



おっしゃる通り・・

心の中でつぶやきながら体制を戻し、

男の方に体を向けた。



「やだ、あたし、マヌケなのがバレバレですね・・

 でも驚きました。まさか

 立ち読みしている小説の作家に声をかけられるなんて」



面と向かってみると、いいオトコだ。

作家といういわば自営業者の自由な雰囲気、

というだけではなく、

色気を感じる。

男としての、だけでなく人間的にも。


そう思えるような相手だから、

体を向けてこのかかわりを受け入れてみようと思えるのだろう。

そしてなにより、

こんなすごい偶然を

簡単にスルーしてしまうなんてもったいない。

小説家と出会えるなんて・・!


何でもいいから言い返してやろう、と思った時とは

まるで別の眼差しで

男の顔を見つめた。
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