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琥珀色に染まるとき
第8章 慈しめば涙してⅡ
「やだ……」
「言わないとわからないよ」
愛液を垂らし、いやらしく光るそこが目の前に見えているはずなのに、あえてそれを言わせようとは意地悪にもほどがある。たまらず、内ももに添えられている彼の手を取り、そこにあてがった。
優しい微笑みの直後、割れ目を撫でた指が溢れる蜜をぬるりとすくった。待ち焦がれすぎてそれだけで腰が跳ねる。
まとわりついた蜜で艶かしく濡れるその指を、ゆっくりと舐め取る仕草が欲情を加速させる。
「や、あっ……おね、がい……」
はやる気持ちを抑えることができず涙目になって訴えると、優しく微笑んだ彼がようやく淫処に顔をうずめた。その瞬間、鋭い快感が走る。
「ああっ!」
秘芯をひと舐めされただけで達しそうになった。
ふっと笑いをこぼす形の良い唇。下げられた目尻。ただ笑っているだけなのに、その姿がこんなにも官能的に映るのはなぜだろう。
秘部全体を舐めまわす舌の動きも、身体中を撫でる大きな手も、すべてが優しい。静かな愛撫に、たしかに導かれていく。
やがてそれは、舌先で敏感な核だけを淡々と小刻みに刺激する、絶頂への誘いに変わった。それまでの愛撫で寸前まできていたのか、すぐに最初の波に呑まれそうになる。
「やっ……んっ、んん……」
首をひねって頭上にある枕に顔をうずめ、漏れる声を必死に抑える。それでも、彼の熱い舌がもたらす快感には抗えない。
「あぁっ、西嶋さんっ」
「んん」
唸るように返事をするものの、彼は舌の動きを止めてはくれない。巧みに緩急をつけ、絶頂のすぐ手前でふっと降ろされてしまう。いやらしい舌遣いに翻弄され、腰がおかしくなりそうだ。涼子は思わず、彼の柔らかな髪をかき回した。