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琥珀色に染まるとき
第8章 慈しめば涙してⅡ

獣のようにそこを貪りながらも、胸から腹へ、そして腰、太もも、尻まで優しく撫でまわす骨ばった大きな手。顔を上げて視線を合わせてくれるときに、妖艶に揺れるヘーゼルの瞳。わずかに引き上がる口角――。
そのすべてが甘美で、官能的で。甘く痺れた脳は、巧みな舌と指がもたらす刺激と淫らな水音に夢中だ。
「あ、あぁ……」
なんてはしたない女なのだろう――ぼんやりする頭の中で、涼子は思った。出会って間もない男に気を許し、されるがまま秘密の場所を晒した結果、こんなふうに心も身体も奪われてしまったのだから。だが思考をかき乱されている今だけは、羞恥心や戸惑いさえも快楽を誘う要素になりうる。
「んんっ、あっ、ああっ!」
せり上がってくる久しぶりの感覚に恐怖さえ覚えながら、涼子は弾け飛ぶ快感に身を任せた。短い痙攣とともに、それは下腹部にじわりと溢れて広がった。
息を整える間もなく、愛液をどろりと吐き出した蜜壺に骨ばった指が侵入してくる。くちゅり、と卑猥な音を立て、蜜口がそれを咥えこむ。
とっさに脚を閉じようとすると、大きな手に優しく阻まれた。
「ひ、ぁっ……」
「ん? 痛い?」
涼子は小さく首を横に振った。痛くはないのだが、体内になにか太いものが挿入されている異物感がする。そこにものが入るのは初めてではない。しかし、何年もの間放置されてきた秘密の園は、とっくにその感覚を忘れていた。
「ゆっくりするから安心して」
優しく微笑む彼に、こくりと頷いて応える。
中で関節を曲げた指が、手前の上壁を探るようにぐるりと圧し始めた。思わずそこに力を入れると、蜜壺を侵されたまま、熱い唇に秘芯を吸われた。

