この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
琥珀色に染まるとき
第10章 マホガニー色の幻

 奥まで満たされた状態で静止している妙な感覚に、勝手に中が疼く。

「ひざを立てて」
「……え」

 突然の言葉に戸惑っていると、彼は優しく微笑んだ。

「ひざ」

 言いながら両手でそこを押されれば、開脚して秘部があらわになった。

「あっ……」
「ゆっくり動いてごらん。上下に」

 その優しい指示に、恥じらいながらも従う。濡れた肌がかすかにぶつかり合う音が響く。

「ん……そう、いいよ」

 色気が増したその声に、下腹部が切なくなる。
 伸ばされた彼の両手が、太ももや脚の付け根、腰を撫でる。思わずその腕につかまると、彼は微笑む。互いの手のひらを合わせるようにして手を握り、どちらからともなく指を絡ませた。

「あぁ……んっ、あっ……」

 上下の動きに合わせてゆっくりと、中をかき回すように突き上げられる。彼を悦ばせることも忘れ、とにかくその動きについていこうと、与えられる刺激に酔いしれながら必死に腰を動かした。
 ベッドが軋む音と小さな喘ぎ声が、静かな空気の中へ甘やかに溶けていく。

「あっ……ん、ねぇ……気持ち、いい?」

 感じているのは自分だけなのではないかと思い、涼子は乱れる呼吸のまま不安を口にした。ふと突き上げをやめた彼が、少しだけ顔を歪ませて口角を上げる。

「ああ、気持ちいいよ」

 彼は、優しい嘘をついた。手を繋ぎながら甘く囁かれるから、その温かさに泣きたくなる。まるでその胸中を透視したように、彼はふっと小さく笑った。

「心配するな。俺のはお前の中より単純だし素直だから、ね」

 言い終わるタイミングで、ぐん、と突き上げられる。

「あっ!」

 とっさに仰け反ると、繋いでいる手を引っ張られ、そのまま広い胸に覆いかぶさった。身体が密着して挿入の角度もまた変わり、涼子は快感に呻いた。

/429ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ