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琥珀色に染まるとき
第11章 BETWEEN THE SHEETS
第十一章 BETWEEN THE SHEETS
頭上で響き続ける鈍い振動音に意識を引き戻された。ベッドのサイドテーブルで唸り声を上げる携帯電話を手探りで掴もうとするも、しばらくして音は鳴りやんでしまった。
「ん……」
カーテンの隙間から差し込む外光は頼りない。天気が悪いのかもしれない。
二人で寝るには十分な広いベッドの真ん中で、涼子の柔らかな身体を抱きしめて眠った。たしかに腕の中にいたはずの彼女は、いつの間にかそこから抜け出し、景仁の身体の大きさを配慮するかのようにベッドの端で静かに寝息を立てている。
シーツの上に寝そべる艶髪と、薄い上掛けから覗く白い肩が色っぽい。綺麗なうなじに顔をうずめると、ほんのりと女の匂いがする。
たまらなくなり、きめ細かくなめらかな素肌に手のひらを這わせれば、めちゃくちゃに撫でまわしたい衝動にかられた。下腹に触れる丸い尻に自身を押しつけるようにして、その艶めかしい曲線美を抱きしめる。首の後ろに吸いついて、景仁は熱い吐息を漏らした。
彼女がまとう黒いスリップの上から胸のふくらみを手におさめ、まだ柔らかい先端を指でもてあそぶ。
涼子が身じろぎしながら、んん、と甘く唸った。しばらくすると、再び規則正しい寝息が聞こえてきた。
「なんだ。起きないのか」
思わず呟いて彼女の耳を甘噛みし、右手をスリップの中に忍ばせる。吸いつくようなふくらみを下から包み、少しだけ硬くなった先端を人差し指でこする。
欲のままに動く手を阻むように、彼女が寝返りをうった。ゆるく波打つ長い髪を撫でながら、仰向けで眠る無防備な素顔をしばし眺める。安心しきっているようなその寝顔に、景仁は苦笑した。
――人の気も知らずに呑気だな。
こちらは暴走しそうな気持ちを必死に抑えているというのに……。今ならそれさえも幸せだと錯覚しそうになる。