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琥珀色に染まるとき
第11章 BETWEEN THE SHEETS

涼子は怪訝そうに眉を寄せている。
「なに考えてるの?」
「お前のことだよ」
「……ふうん」
疑いの目を向けられる。沈黙の中、見つめ合って腹の探り合いをしている隙に、スリップの裾を一気にたくし上げてやった。
「あっ、やぁっ……!」
不意打ちを食らった彼女が可愛い声をあげた。ほどよくボリュームのある形のいいふくらみが目の前で揺れる。みずみずしい二つの果実に貪りつくと、力のこもった細い手に頭や肩を撫でまわされた。
「んっ、はぁ……ま、待って……」
その艶声に目を上げれば、驚きと恥じらいに染まった彼女の瞳がそこにある。視線を交わしながらショーツに手をかけた。
「あぁ……」
彼女が諦めの嬌声を漏らした、そのとき、携帯電話が唸り声をあげた。
「あ、電話……西嶋さん」
「うん」
「あっ……」
構わずショーツを剥ぎ取ろうとすると、涼子が抵抗した。
「出ないの?」
「ああ」
仕方ないので、クロッチ部分から指を忍び込ませ、直接触れてやる。
「あっ、だめ、よ……電話……」
「こんなに濡れてるのに?」
つるりと剥き出た芯を、ぬるぬるとこねまわす。
「や、ああんっ」
彼女の声が続きを求め始める。ショーツを脱がせると、中途半端に上半身にまとわりついた黒いスリップが妙に艶かしさを際立たせた。美しい蝶のような姿にたまらなくなり、その身体に覆いかぶさった。
電話は鳴り続けている……。
「ああ、くそ、しつこいな」
サイドテーブルにいる邪魔者に悪態をつき、こんなに間の悪い奴はどこのどいつだ、と恨めしい気持ちで引っ掴む。画面に表示された名前を見て、景仁は苦笑した。
「あの野郎……」
「藤堂さん?」
その名を言い当てた涼子がひかえめに見上げてくる。
「ああ。とことん俺たちの邪魔をしたいらしい」
「ふふ」

