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琥珀色に染まるとき
第17章 青い薄闇に埋もれてⅡ

乱れたシャツからのぞく上気した肌と荒い呼吸が、女の欲望を物語っている。それなのに、彼女は――。
「ここで、するの?」
身体の反応とは裏腹なことを言うのだ。その口を塞ぎたくなる。
「嫌なのか」
「そういうわけじゃ……」
「じゃあ俺の家まで我慢する?」
「……っ」
「ここ、こんなにして、我慢できるのか」
前からショーツの中に手を忍ばせ、濡れすぎた芯をぬるぬるともてあそぶ。
「あっ、あっ……」
切なげに眉を寄せて必死に抗おうと身をよじるも、しまいには快感の波を追い求めて自ら腰を揺らす。きわめて色っぽく、美しい女の姿。
「涼子」
その名を呼びながら、ほんのり汗をにじませるうなじに手を差し入れる。引き寄せ、深く激しく口づけた。その小さな唇ごと食いつくすように。
口内と秘芯への刺激に耐えかね、彼女は小刻みに腰を震わせる。そろそろ最初の頂に達しそうだ。一段と喘ぎが大きくなったとき、指の動きをぴたりと止め、唇を離した。
「……っ」
彼女にとってみれば、突然閉ざされた絶頂への扉。その瞳には困惑と不安の色が濃くなる。
優しい微笑みを返し、愛撫を再開する。彼女はすぐにとろんと惚けた表情に戻り、濡れた唇から安堵のような嬌声を漏らす。
「んん、はぁ……」
再び達しそうになれば手を止め、しばらくしてから達しそうになるまで弄る。それを何度か繰り返すと、降参とばかりに上擦った声がこぼされた。
「やだ……っ、お願い……お願い……」
まぶたから溢れそうな涙でその瞳を潤ませ、催促の視線を送ってくる。その誘うような目がたまらなく好きだ。
そこでやっとショーツを脱がす。紐のように細いレース生地に指をかけ、するりと下ろせば、待ちきれないのか彼女は自ら脚を抜いていった。

