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琥珀色に染まるとき
第17章 青い薄闇に埋もれてⅡ

「んっ、んん……」
浅い焦らしに唇を噛んで耐え、必死によがり声を抑えようとする健気で淫らな女。行為が始まってからまだ一度も絶頂の悦びを与えられていないその身体は、自ら腰を動かして景仁の指を奥へと誘う。
導かれるまま侵入し、関節を折り、撫でるようにしながら彼女のいいところを探り当て、揉んでいく。徐々に強くなるその刺激に、呼吸を荒くした彼女の中は持続的に痙攣し始めた。
「いやよ、いや……指は……」
「ん?」
「お願い……もう、欲しい」
「なに」
内部を圧する中指とともに、親指で秘芯をなぶる。
「あぁ……おね、がい……」
甘美な香りを放つそこが本当に欲しがっているのは、指ではない。締めつける蜜壁がそれを主張している。
「なんだよ」
「や……んっ、ああっ」
全身で求められているのがわかる。今まさに硬く反り立つ獰猛な欲望を。それは十分にわかっているが。
「あっ、やぁっ……!」
押し殺したような喘ぎと水量を増した蜜音が、向かい合う二人だけの空間に漂う。彼女の意思とは関係なくびくびくと震える腰、太もも。ついに、中も制御不能に陥ったらしい。
「だ、めぇ……っ」
「いっていいよ。ほら」
指を動かしながら耳元に低い囁きを落とすと、首にすがるようにして抱きついてきた彼女は全身をこわばらせ、激しく痙攣した。
そうして一気に弛緩し、胸にしなだれかかってくる。肩で大きく息をする彼女の腰に片腕を回して支える。蜜壺からゆっくりと指を引き抜いてやると、そのわずかな刺激にも彼女は小さく喘ぎ、身震いした。

