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琥珀色に染まるとき
第17章 青い薄闇に埋もれてⅡ

はあっ、と深く息を吐き出し、たぎる欲望を鎮めながら、ゆるい攻めを繰り返す。だが、耳元で吐かれる熱い息と色を増した喘ぎが正気を失わせた。
「んっ、あぁっ!」
「……っ、涼子」
放っておけば淫らな叫び声をあげるその唇を自分の唇で塞ぎ、漏れ出るすべてを奪った。
それから、夢中で彼女を求め続けた。扉の外にいる、いや、もうすでに立ち去ったかもしれない誰かのことなど失念していた。それほどに、涼子へ愛を注ぐことにすっかり没頭していた。
開いたシャツの中に見える、たくし上げられたインナーとブラジャーの下で揺れる二つのふくらみ。華奢な鎖骨と、細い首に浮かび上がる縦筋。喉を反らして歯を食いしばり、まぶたをきつく閉じる、快感に歪む妖艶な表情。
「涼子……」
呼べば、薄らとまぶたが開かれ、潤みの奥にある深い瞳が訴えかけてくる。焦らさないで、もっと奥深くまで来て、と。
食いついてくる蜜壺から猛りを抜き、少々強引な手つきで涼子を壁側に向かせた。すばやく避妊具をまとわせた自身を再び後ろからずぶりと挿せば、ひときわ大きな嬌声があがり、長い髪が振り乱れる。
前かがみにさせてシャツを背中までずり上げ、あらわにした細い腰をがっしりと掴み攻め立てると、白く柔らかな尻がそのたびにぷるんぷるんと揺れた。
「あっ、ん、ああっ……」
反らした背のラインも、身をよじって激しい快感から逃れようとする姿さえ、すべてが艶かしく、美しい。
やがて、快楽の頂まで昇りつめた涼子を追い、景仁も迫りくる射精感に抗うことなく、白熱の欲望を彼女の最奥へ放った。
「りょうこ……っ、あぁ……」
そのまま崩れ落ちそうになる彼女に覆いかぶさるようにして、壁にもたれながら強く抱きしめる。注がれた欲望を一滴残らず吸いつくそうと、達してもなお収縮を続ける彼女のぬくもりの中で、景仁は快感の余韻に浸った。

