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琥珀色に染まるとき
第18章 白い靄の中に

それと同時に、左胸の先端を摘ままれた。彼の右手から解放された左脚は、だらしなく開いたまま湯船に浸かり、もう片方は依然として持ち上げられている。
「や、あっ……あぁ……」
胸を愛撫する彼の指の圧が強まると、涼子も自らを弄る動きを速める。
「ああっ、ぁ……ん、んんっ!」
あられもない姿を晒しながら、最初の小さな波に襲われた。
肩で息をしながら、ここからはあなたが、という願いを込めた視線を送る。しかし、返されたのは予想に反して意地悪な問いだった。
「次はどうするの」
「え……」
軽い絶頂の余韻に浸る、ぼんやりとした頭の中、彼の言葉を反芻する。次は、どうする……?
いつもなら、彼がその長い指で中を優しくほぐしてくれる。それを、まさか、自分でしろと言いたいのだろうか。とたんに脳内が羞恥心に支配される。
「……やだ。そんな、できない」
「どうして? 見せてくれよ」
そうやって無邪気なふりをして妖艶に囁く、ずるい男。そのセクシーな微笑に、女の欲を容赦なく刺激されるのだ。
「ん……あ、あぁ……」
ぬるりと中指の侵入を許した自身の内部は温かく、思っていたより窮屈だった。こんな狭い場所に彼の立派なものを受け入れていたのだと思うと、恐ろしくなる。
柔らかな襞を押し開くように指の腹で壁を探ると、手触りに違和感を感じる箇所にたどりついた。鼓動が速まる。いつも彼が攻めてくれる秘密の部屋をノックしてみる。
「……んっ、んっ」
「そこがいいのか。もっと奥も好きだろ」
彼は太ももを優しく撫でながらそんなことを言う。恥ずかしさに視界がにじむ。
「や、だ……っ、あぁ……」
奥はあなたの指がいい。違う、あなたの分身を突きたてられたい。淫らに変化していく望みを、自身の頼りない指に託す。だが、やはり足りない。彼でないと駄目なのだ。

