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琥珀色に染まるとき
第18章 白い靄の中に

「おね、がい……っ、景仁さん、の……」
「俺の、なに?」
意地悪な笑みと、色気のある低音に、思考回路を切断された。だが卑猥な水音を奏でる愛液まみれの指だけは、まるで独立して意思を持ったようにある一点に集中する。
手前の上壁を刺激し続けていると、そこから溢れる音があきらかに水量の増したそれに変わった。
「や……ん、あっ」
「俺のなんだよ」
もう一度問われたときには、すでに欲求が限界に達していた。中から指を抜き、蜜に濡れた手で彼の大きな手を掴む。そうして自らの割れ目に導いた。
「景仁さんの、指で……もっと、して……?」
「……っ」
思考とともに鈍くなった聴覚の中でたしかに聞こえたのは、ごくりと唾を呑みこむ音。それに誘われるように、膨れ上がる欲望のまま声をあげる。
「して……いつもみたいに。ねえ、おねが……っ!」
突如、腰が浮くほどの刺激に襲われた。焦らすことなく蜜壺を侵す長い指が、意識をさらっていく。次の瞬間には、秘芯をとらえた舌に手加減なく攻め立てられた。ぴちゃぴちゃと卑しい音を響かせて。
急激な快感に強く目をつむる。喉を反らして歯を食いしばり、迫りくる大きな波に身を任せた――。
「あぁ、んっ……んんっ、ああっ!」
痙攣する壁が、びくびくと彼の指を締めつける。それがゆっくりと抜き取られるわずかな感覚にさえ、甘い疼きを覚えた。
「ひゃっ……」
敏感な反応に満足げな笑みを返す彼。今まで淫処を貪っていたその大きな手は、噴き出された愛液のせいで、まるで水の中に浸していたかのようにしずくを垂らしている。
「……やだ」
淫らに開いていた脚を閉じ、涼子は消え入りそうな声を漏らした。彼の目前で大きく開脚し、仰け反って喘ぎ声をあげていた自分を今さらになって恥じる。たくましい腕に支えられながら、湯船に浸かっている彼の上にへなりと座った。

