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琥珀色に染まるとき
第18章 白い靄の中に
内と外からの同時の攻めにたまらなくなり、唇を噛みしめる。
「んっ、ぅんんっ……」
「噛むなよ。傷になる」
ほら、と甘い声が吐かれ、骨ばった指が唇を割って侵入してきた。口内を蠢くそれに舌を絡ませると、皮膚がふやけていた。
「んぁ……は、あ……」
呑みこみきれない唾液が、口端から漏れ出ていく。
「涼子。見てごらん」
その意地悪な声に首を左右に振る。目を開けてしまえば、鏡に映る淫らな姿に直面しなければならない。
「見て、涼子」
低いかすれ声にそれ以上抗えず、そっとをまぶたを上げる。その瞬間、ゆったりとかき回すようだった動きが、最奥まで突きたてる速い律動に変わった。
「はっ、あっ……あぁ!」
目を見開いてそこにいる女を凝視すると、自分だと信じたくないほどに乱れていた。彼の左手に口内を侵され、右手に蕾を弄られ、彼自身には蜜壺を犯され、上下の口から際限なくよだれを垂らすふしだらな女。
「やっ……ら、め……ああっ」
「だめ、じゃなくて……いい、だろ」
腰を打ちつけるタイミングで、彼は一つひとつの言葉を強調するように囁く。思わず首をひねって切ない視線を送ると、優しい微笑を返される。
「我慢しなくていいよ」
「あっ、や、いやぁ……」
素直な身体に見え透いた嘘をつけば、彼は色気たっぷりの含み笑いを浮かべる。もう、それだけで達してしまいそうだ。
口からぬるりと抜かれた指が、わきの下から両胸の突起をとらえた。硬く盛り上がった左右の実を、親指と中指で同時にぐりぐりと圧される。もちろん下の実も、まだ彼の右手に可愛がられ続けている。