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琥珀色に染まるとき
第18章 白い靄の中に

「はあっ……あぁ、涼子……」

 やまない後ろからの突き上げ。耳にかけられる荒い呼気と上擦った声。神経が麻痺していく。

「景仁さ……っ、ああっ、すごい……」

 思わず、感嘆の声が漏れた。

 男の征服欲を象徴するような体位。まるで彼の支配下にいるような感覚に陥るのは、この動物的な交わりが、男である彼の本能的な部分を見せつけられているように思えるからだろう。
 これほどの快感を得られるものとは知らなかった。こんなふうにいつもより激しくされるのを、気づかぬうちに心のどこかで期待していたのかもしれない。真に愛する男に支配されたいと願うのは、女の本能なのだろうか。

 決して力ずくではなく、互いに心を開き、安心して寄り添い合える関係のうえにこそ成り立つ、精神的な繋がり。それは、相手を心底信頼している証拠。涼子が唯一、西嶋に対してのみ抱くことができた感情だ。

 火花が散り始めた意識の中、開放された心と身体に容赦なく自身を打ちこんでくる彼の深い欲望を感じる。優しくも激しく、快楽の底に引きずられていく。

「あああっ!」

 このまま二人一緒に、巨大な波にさらわれたい。彼が最後に放つ愛のすべてを、この身に受け入れたい――そう女の本能が叫ぶ。
 はたしてそう願うのは罪だろうか。今、それを欲しがるのは軽率なことだろうか。
 生身の彼は、どんなふうに感じているのだろう。なにを望んでいるのだろう。

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