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琥珀色に染まるとき
第4章 虚しい戯れのあとは

 背を向かせた女の耳を舐めまわしながら、後ろから抱きしめるようにして胸を揉みしだく。腹や腰を撫で下ろしていき内ももに達すると、ゆっくりと両脚を開かせた。指を中心の割れ目に這わせるが、上下にやわく撫でるだけで肝心なところまでは入れない。

「あっ……あぁ……」

 焦れて熱い息を吐き出すその唇に人差し指を忍ばせ、口内をいやらしくかき混ぜながら耳元で囁く。

「この先はどうしましょう」
「うぅ、あうぁ……」

 声にならない声と淫猥な水音が漏れ出る。女がどのような表情を浮かべているかは、後ろからでも容易に想像できる。
 首を横にひねった女が懇願のまなざしをよこした。その顔はやはり、情欲に侵されていた。
 その口から指を抜き、唾液で濡れたそれをわざと女の目の前にかざしてみせる。それで触って、と切ない声が聞こえた。景仁は静かに口角を上げる。

 直後、女が歓喜の喘ぎ声をあげた。
 十分すぎるほどに潤った沼は、指が滑るたびに粘着質な音を奏でる。長い指を呑み込もうと、下の口がぽっかりと穴を開けて待ち構えている。だが、望みどおりにするのはまだ早い。

 女を仰向けに寝かせる。その火照った肉体を上から眺めながら、恥ずかしい部分がよく見える位置まで下がった。早く、早く、と狂ったように催促してくる女を開脚させ、ぬらぬらと妖しく光る淫処を至近距離で視姦すると、視線に反応したのかそこがひくりと動いた。
 股の向こうから見つめてくるとろけた目を鋭く見返すと、景仁はわざとらしく微笑んだ。

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