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琥珀色に染まるとき
第25章 Clayのもとへ還る心

「やっ……」
思わず唇を離して小さく抵抗すると、大きな手に腰から尻を撫で下ろされ、再び唇を重ねられそうになる。
「もう、おかしくなっちゃ……」
「とっくにおかしいだろう、お前のここ」
わざと目を合わせ、ジーンズの上から尻を掴んで揉みしだきながら、彼は低い声で囁いた。
どくり、と腰の奥が反応する。下腹に当たる彼のものは、布越しにその形をはっきりと示している。
涼子のそこがすでに彼を受け入れる準備ができていることを、彼は知っている。そして、彼のそれも涼子を悦ばせる準備ができていることを、涼子は知っている。
ひかえめな明かりに照らされる中、脱がされた黒いタートルネックセーターとインナーが絨毯の上に落ちる。
露出した首を長い指に優しく撫でられ、涼子はとっさに肩をすくめた。いつのは温かい彼の指は、つい数分前まで外の寒さに晒されていたせいで、まだ冷たい。低く笑いをこぼした彼は、身かがめて首筋に唇を這わせてくる。
「んっ……」
熱い唇の間から軽く歯を立てられ、湿った舌先になぞられる。
紺色のブラジャーだけをまとう上半身は、大きな手に絶妙な力加減で撫でまわされ、ぞくぞくと静かな快感に襲われる。
「あ、あ……っ」
首元に顔をうずめる彼を見下ろす視線は、理性を失いかけた女の欲を孕んでいるのだろう。見上げてくる彼の瞳にも、剥き出しにされた雄の本能が表れている。
指でブラジャーのカップをずらされると、こぼれ出たふくらみの先端はすでに硬く盛り上がっていた。せがむように彼を見つめると、それに応えるように一瞬だけ口角を上げた彼は、舌先を伸ばし突起を弾くようにして転がし始める。
同時にもう片方の突起も指でこねられてたまらなくなり、背を反らそうとするも、腰を支えるたくましい腕に固定されて叶わない。逃げ場をなくした涼子は、彼の広い肩にしがみつくことしかできない。

