この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
琥珀色に染まるとき
第25章 Clayのもとへ還る心

「あっ、待って……」
とっさに隠そうと尻に手を伸ばすも、強い腕力に阻まれる。突然襲ってきた羞恥心のせいで、乾いちゃったかも、と消え入りそうな声で拒むのが精一杯だった。当然ながら彼は困ったように笑う。
「大丈夫だ。全然乾いてないから」
「……っ」
「恥ずかしいのか、今さら」
「だって……」
強引に脚を開かされると、尻の下から割れ目へと長い指が滑る。
「ほら、乾いてない」
「んっ……」
そのままくちゅりと蜜壺に侵入してくる。
「中も」
「やっ、あぁっ……」
秘所が想像以上に濡れていたことよりも、背後からそこを、自分では見ることのない後ろの穴を、彼に見られていることが耐えがたいほど恥ずかしい。
彼は、部屋を暗くすることを許してはくれなかった。ひかえめな照明は、身体の隅々まで晒すには十分な明るさだった。
「あっ、あぁ……」
猫が伸びをするような格好をして、溢れる蜜を後ろからわざと音を立てて吸われる。執拗に、優しく。そこは乾くどころか、彼の熱い舌と吐息でとろとろにとろけているに違いない。
性急に広がる快感に腰が揺れる。白いシーツをきつく握りしめ、首を後ろにひねると、突き出した尻に顔をうずめる男の姿が見えた。
「……れて。挿れ、て……」
絞り出す声が震えた。淫処をひと舐めされて小さく嬌声をあげれば、おもむろに上体を起こした彼と視線が絡む。
美しく整ったその顔が、官能的に微笑んだ。

