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琥珀色に染まるとき
第25章 Clayのもとへ還る心

「あっ、待って……」

 とっさに隠そうと尻に手を伸ばすも、強い腕力に阻まれる。突然襲ってきた羞恥心のせいで、乾いちゃったかも、と消え入りそうな声で拒むのが精一杯だった。当然ながら彼は困ったように笑う。

「大丈夫だ。全然乾いてないから」
「……っ」
「恥ずかしいのか、今さら」
「だって……」

 強引に脚を開かされると、尻の下から割れ目へと長い指が滑る。

「ほら、乾いてない」
「んっ……」

 そのままくちゅりと蜜壺に侵入してくる。

「中も」
「やっ、あぁっ……」

 秘所が想像以上に濡れていたことよりも、背後からそこを、自分では見ることのない後ろの穴を、彼に見られていることが耐えがたいほど恥ずかしい。

 彼は、部屋を暗くすることを許してはくれなかった。ひかえめな照明は、身体の隅々まで晒すには十分な明るさだった。

「あっ、あぁ……」

 猫が伸びをするような格好をして、溢れる蜜を後ろからわざと音を立てて吸われる。執拗に、優しく。そこは乾くどころか、彼の熱い舌と吐息でとろとろにとろけているに違いない。
 性急に広がる快感に腰が揺れる。白いシーツをきつく握りしめ、首を後ろにひねると、突き出した尻に顔をうずめる男の姿が見えた。

「……れて。挿れ、て……」

 絞り出す声が震えた。淫処をひと舐めされて小さく嬌声をあげれば、おもむろに上体を起こした彼と視線が絡む。

 美しく整ったその顔が、官能的に微笑んだ。

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