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琥珀色に染まるとき
第7章 慈しめば涙して

 震える唇に、噛みつくようなキスを一つ――そのまま白い首筋を下りて舌を這わせれば、彼女の唇から漏れる小さな喘ぎが耳にかかる。壁に押しつけている手を放してやると、細い腕が首に巻きついてきた。
 切なそうに眉を寄せるその表情がたまらなく艶っぽい。見つめ合ったままでキスを繰り返しながら、残りのボタンを下まですべて取り去り、シャツと上着を一気に脱がせる。
 続いてズボンに手をかけると、すぐに彼女の手に制された。

「あっ、これは、自分で……」
「恥ずかしいのか」

 わざと尋ねれば、俯いた涼子から返される、無言の抗議。景仁はふっと笑いをこぼし、彼女に背を向けると、自らシャツを脱ぎ捨てて上半身裸になった。
 直後、ファスナーを下ろす音が聞こえた。ゆっくり振り返ると、ズボンを落とした涼子が、前かがみになってストッキングを脱いでいるところだった。
 最後まで見守ってやると、脱ぎ終えた彼女は恥じらいに目を伏せたまま上体を戻した。

 薄暗い照明の中に白く浮かぶ、下着姿で佇む女の身体。形のいい胸、くびれた腰、長い手脚――ただ細いだけではない艶めかしい曲線美に目がくらむ。
 女の身体は見慣れているはずなのに、気持ちがあるのとないのとではこれほどにも見え方が違うのか。不思議な気分のまま眺めていると、身体を背けられてしまった。

「……見ないで」
「どうして? 綺麗だよ」

 後ろから抱きしめて耳元で囁くと、その細い肩が小さく震えた。腕を引いて優しく促せば、涼子は素直に応じ、あらためて正面から向き合う。
 あらわになった素肌を優しく撫でまわしながらキスを繰り返す。吸いつくような肌触りを堪能したあと、ブラジャーのホックに指をかけた瞬間、涼子が再び声をあげた。

「あっ、だめ……」

 いったんそこから手を離し、ゆっくりと彼女の手を引いて広いベッドまで歩み寄ると、景仁は端に腰を下ろした。

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