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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス



 美名は唇を結んだままそっぽを向いた。ふと、冷たく硬質な感触を胸元に感じ、吃驚して目を見開く。すると綾波が人差し指と親指に銀色に光る細い鎖をぶら下げて笑っていた。
 華奢な鎖の先には何やら見覚えのある愛らしいチャームが付いている。

「これで機嫌を直してくれるか?」

 彼がそっと握らせたそれを見て、美名は頬を綻ばせ目を輝かせる。
 兎の形をしたチャームが付いたプラチナのネックレスだった。
 しかも、美名の好きなバニっぴーと有名ブランドのコラボレーションモデルだ。
 バニっぴーの目の部分には小さなルビーが埋め込まれ、とてもキュートだ。
 綾波は、美名の髪を指に絡ませ弄びながら、彼女が喜ぶ顔を見て優しく笑っている。

「まあ、これは……プリキーを頑張ってきた歌姫への、御褒美みたいなもんだ」


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