この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第6章 リトルプリンセスとプリンスの憂い


「剛さん……何時に戻るのかなあ……」


 彼と愛し合ったベッドを見やり、身体の奥が軽く疼くのを感じたが、頬を赤らめる。



「……沢山したのに……私ったらこれじゃあ淫乱みたいじゃない……」



 美名は、暇なときに読もうと思って持ってきたベストセラーの小説の文庫本をバッグから出して読もうとするが、内容がさっぱり頭に入ってこない。

 日比野への疑念や苛立ち、そして桃子の心配、剛の不在の寂しさが交互に自分を苛む。

 こんな風に物思いに沈むのは随分と久しぶりだった。

 綾波と出会い、彼に恋して、プリキーとしてデビューして……

 目まぐるしくキラキラと輝いていた日々はついこの間の事なのに、こうしていると遠い昔の出来事に思えてくる。

 夢に見ていた大好きな人との結婚。

 それが目の前まで迫り叶おうとしているのに。

 何故自分は今こんなにも戸惑って寂しいのだろう。

 ほんの些細な事で……剛が少しの間不在なだけで、こんなに不確かに心が揺れてしまうなんて。



/210ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ