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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第7章 揺れる夜


 桃子は息を詰めて由清の色素の薄い瞳と長い睫毛を胸を高鳴らせて見た。彼の瞳に引き込まれてしまいそうで、自分の思考がおかしくなってしまいそうで――本当は、彼をこれ以上今見てはならないと思った。だが縛り付けられたように、彼から目を逸らせない。

 こんなに間近で綺麗な男性の顔を見るのは滅多にない。そう、恋人の三広以外の顔を見る以外は――

 三広と由清の目元と瞳の色は似ている、と桃子は気が付いた。三広の方が少し目が大きくて、少し斜視の傾向があるという以外は、由清と良く似ている。

 ただ、三広とはこんなに長い時間見つめ合うことはないかも知れない。彼は照れ屋だから、桃子に見詰められているのに気が付くと直ぐに赤くなって顔を逸らしてしまう。

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