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第3章 躾られたBEAST

　やはり美名は、自分の中に生まれた不可解な疼きに戸惑い、綾波に抱かれる事で忘れようとしていた。
　不意に、綾波に顎を持ち上げられて熱く見つめられ、息が止まりそうになる程ときめく。
　出会ってから、何度も愛を囁きあって身体を重ねているのに、今でも彼に甘く痺れている。
　彼の瞳に、揺れる髪に、そのしなやかな腕に、時折見せる皮肉な笑みに、どうしようもなく魅せられてしまう。