パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 マリッジブルー・プリンセス

　バニッぴーの顔に、綾波の表情が重なり、美名はまた深く長い溜め息を吐いた。

｢剛さん……無茶しなければいいけど……｣

　日比野との一件を告白した時、美名は思わず目をギュッと瞑り身体を縮めた。すると彼は笑い出したのだ。
　唖然とする美名の鼻を摘まみ、額をコツンとぶつけ、至近距離で見詰めてきた。

｢何を言うかと思えば……今更なんだ？元カレの翔大の事か？それとも、バカ真理か？｣
｢……っ｣

　美名は、答えようとしても、上手く言葉が出てこない。

｢う――ん？それとも、マンションにあいつらが押し掛けて来た時に俺の目を盗んで真理にチューでもされたか？だとしたら、ぶっ飛ばしてやるだけだがな｣
｢……ち、違……真理君じゃなっ……｣