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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第2章 不安の芽

 柚留の茶色がかった髪は猫っ毛で、さらに癖っ毛。本当に、ユルフワなパーマみたいなのだ。寝起きだと『フワッ』の部分がさらに増して、なおさら可愛らしい。
 あたしは横目で、隣の柚留をこっそり見つめる。
 色白な肌に、くっきり二重の大きな目。小さな鼻。ぷっくりとしたピンク色の唇。本当に、女の子に産まれてたらめちゃめちゃモテてただろうなぁというくらいの美少女顔だ。
 そんな柚留は幼馴染みで、小さい頃から家が隣だったのもあって、昔から仲は良かった。小学生くらいの時はよく遊んでたし、高校生になってからもたまに一緒に帰ったりとか。
 でも、あたしの感覚は、やっぱりただの幼馴染みの可愛い男の子。だって外見可愛いすぎるし、そもそも二次元ラブだったあたしには、柚留を男として見ようっていう気が全然なかったから。昔から優しくてあたしのわがままを聞いてくれる柚留は、あたしの精神安定剤兼便利屋さんみたいなものだった。
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