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第5章 激情のお仕置きタイム

　その夜は、九時くらいに柚留から着信があった。
　柚留もあたしも誰かといる時は基本スマホをいじらないから、きっと家に戻ったのがその時間なんだ。そんな時間まで、あの女の人たちと一緒にいたってこと？
　電話には出なかった。柚留と話したい気分じゃない。夕方目撃したことへのショックと怒りは大きすぎて、全然おさまらなかった。
　メールも来たけど、無視。開きすらしなかった。
　ストレス発散に絵を描いたり、ネットを見てた時。面白い記事を見つけた。

「恋人の、愛情を確かめる方法……？」

　エロサイトの、体験談みたいなところにアップされている記事だ。いつもは絵に使う資料を集める以外の目的でそういうサイトを開かないし、記事なんて読まないんだけど。
　謳い文句に惹かれて、つい読んでしまった。

「これって……、ちょっと危ないプレイなんじゃ……」

　さっすがエロサイトの体験談掲示板。過激。
　おもちゃを使ったちょっとアブノーマルなプレイ内容だった。偶然にも、そのおもちゃはあたしの部屋にある。これも同人漫画の資料用にこっそり買ったもので、未使用だけど。
　柚留と変なプレイなんて、したことない。