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ご主人様=ドSせんせい
第49章 真実☆パーティーの目的
そんな私の気持ちを、ご主人様はわかるはずもなく、私の髪を掴み私の顔を覗きこんできた。
キッと睨んだ私の瞳を見て、ご主人様がフッと笑った。
「なんだ?その生意気な顔は!自分の立場が分かっていないようだな。私に恥じをかかせるな!」
「私は…愛音に負けてはいない!」
「なんだと?」
「私とアイツを比べないで!」
初めてご主人様に自分の気持ちを伝えた。
ただの人形のように、意志など持たずに、言いなりだった私。
でも、これだけはどうしても譲れなかった。
私の髪を掴み顔を見つめたまま、ご主人様は私の頬をおもいきり叩いた。
何度も何度も私の頬に平手打ちがとぶ。
それでも私はよせばいいのに、繰り返した。
「私はアイツには負けない!絶対に!」
アイツの方がいいなんて言わせない。
例え奴隷としての性質でも。
アイツの方が奴隷としてもいいなんて、言わせない。
そんな事競っても仕方ない事だと思われても、私は絶対に愛音にまけるなんて嫌だった。
今日私が証明する。
本当の愛などないことを。
私が間違ってはいないことを。