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ご主人様=ドSせんせい
第53章 修復☆それぞれの形
私に残されたただ一人の息子は、日に日に母親に似てきていた。
私にとっては、愛すべき息子のはずなのだが、どうしても愛する事が出来なかった。
どう愛していいのかわからなかったのだ。
そしてひたすら息子に、ピアノの英才教育をしていった。
私の息子なのだから当たり前だ。
息子はどんどんピアノの才能をのばしていった。
私よりも早い速度で、名声をあげていったのだ。
正直、息子の才能を憎しむ時もあったが、息子は私を抜こうとはしなかった。
それでいい。
お前は私の名声をあげていく駒の1つ。
それでいいのだ。
私がひいたレールの上を歩いていればそれでいい。
あくまで主役は私。
息子は私のついででいいのだ。