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ご主人様=ドSせんせい
第53章 修復☆それぞれの形
忠実な娘が育つ一方、息子は俺に歯向かい、どんどん私から離れていった。
そして、大切な女が出来たと言ってきたのだ。
よりにもよって、自分が勤めている高校の生徒なんて。
世間に知れてみろ。
私の地位も揺らぐに違いない。
アイツからまさか、愛などと言う言葉を聞く事になろうとは、思わなかったさ。
母親に捨てられ、初恋の女には利用された息子がまさか、愛を語るとは。
どうせ若い女にたぶらかされただけだろうと思ったが、一向に二人は別れなかった。
色々と別れさせようと、手回しをしたが全部うまくいかなかった。
それどころか、息子は女にどんどんと溺れていった。
私の言うことを聞く息子は、もうどこにもいなかった。
しばらく会わない内に、息子は変わっていたのだ。
私が持っていない何かを見つけたのかもしれない。
そう感じてはいたんだ。