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TORTURE −対女性拷問者−
第12章 隠された真実



民の不安を増幅させないように?

また事件が起こって、冤罪だった、捏造だったと言われる方が問題なのでは?



‘それはお前が気にすることではない’



彼は拳を握り締めた



“いつもこうだ。縛るだけ縛って、少しでも勝手なことをしようとすれば強く咎める。

私に自分の意志は認められないのか”



階段を下り切り、一つの部屋の前に立つ

そこはかつて咎人を収容しておく場所だった



“未だに使っていたとは……”



ドアノブに手を掛け、扉を開こうとした

その時−−−



「若様!」



向こうから、一人の治安部隊員が駆けてきた



「もう始まっております。こちらです」

「む、そうか」



その男に連れられ、実際に拷問を行う部屋へと向かう

そして改めて息を深く吸い、扉を開ける−−−



“……!”



彼の頭から、今までの全ての理性が、良心が消え去った



「認めろ! お前は殺人鬼だ!」



バシィ…ン!



彼は無心だった



「はいと一言、そう言えば良いのだ!」



ビシィ!



目の前の女の服は所々破れ、血が滲んでいる部分もある

彼女は与えられる痛みに眉をひそめ、苦し気に喘いでいた



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