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TORTURE −対女性拷問者−
第3章 聖処女



綺梨は一瞬そう思ったが、昨日の事件も考えるとそのレベルには留まらないかもしれない



「あんた昨日あの男たちの奉仕途中でやめたんだってね〜。何様のつもり〜?」

「あ、あれは人が来ちゃって……」

「まずは謝罪だろうが!」



ガッ



取り巻きの足が少女の頭を蹴り、少女は無理やり土下座させられる



「神茂様……申し訳ありませんでした……」



"やっぱり、あれが神茂亜美なのね"



「ん〜、亜美優しいから許してあげてもいいけどぉ」

「うっそ、亜美様女神〜」

「感謝しなさいよね、このブス!」



取り巻きにおだてられ、亜美は更に続けた



「あんたまさか、その人に色々喋っちゃったんじゃないの〜?」

「ありうる〜、あんた臆病だから」

「い、いいえ……」

「じゃあなんて言い訳したの?」



亜美は冷たく質問する

その姿に、綺梨は何故かトーチャーを思い出していた



"でも、彼はこんなんじゃないわ"



どこが違うとはっきりと説明することは出来ないが、トーチャーとは違う



"少なくとも、彼の方が怖いし"



そんなことを考えている間にも、子供騙しの問答は続いていた



「私が頼んでさせてもらっていると……言いました。そういうプレイが好きだって」

「うわ、マジかよ」

「コイツまじで変態なんじゃね?」



周囲が引くなかで、亜美だけはしゃがんで少女の髪を撫でた



「そっかぁ、亜美のためにそこまでしてくれたんだ〜。

じゃあね、今日はもう一つお願いがあるの」



そう言うと、少女の耳に何かを囁いた

小声すぎて、綺梨には聞き取れない

亜美が離れた時、彼女の顔は恐怖でひきつっていた−−−







「ねえ、人ってどうして他の人を虐めたり、貶めたりするのかしらね……」



帰りの車の中、綺梨は運転手にぼそっと呟いた



「どうされました突然。ああ、昨日のことですか? 何か進展があったのですか?」

「ええ……」



結局あの後、外で窺っていたのを友人の一人に見つかり、突入は諦めざるをえなかった

だが、少女のあの最後の表情が気になる



「何故人が人を貶めるか……難しいご質問ですねぇ」



綺梨が黙ったままでいるので、運転手は話し出した


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