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第2章 新たな挑戦

『え、寝癖直ってなかった？』



ユウ兄は恥ずかしそうに

両手で顔を覆うと、

隠れていない耳を赤くさせていた




蘭は思わずぷっと吹き出して

あははと笑ってしまう



ユウ兄は本当に私より年上の人なのか、

疑いそうになるくらい

抜けている所がある




｢はい、直ったよユウ兄。

ちゃんとしてよ大学生｣



ぽんと悠貴の頭を軽く叩くと、

蘭は更衣室へと入っていった




『蘭ありがとう』


立ち上がった悠貴は

蘭に向かってそう言うと、

更衣室の向こうから

返事の代わりにロッカーを

コンコンと軽く叩く音が聞こえた




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