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【SS企画】みんななかよし
第5章 【SS企画】①ハルとモモが初恋の話をする

「俺の初恋は、7歳だ」

『うっわー、そこから目覚めたんですか、ハルさんのロ・リ・コ・ン』

 いらっとしながら、タバコを吸うとゆっくり煙を天井に向けて吐いた。

「……シズ。お前これが終わったら覚えてろよ? 超特大ぐりぐりだ!」

 俺は咥えタバコでバキバキと指の骨も鳴らす。

 サクラがキラキラした目を見せている。

「ハルさん、格好いいです」

 サクラは俺に憧れているらしい。

 俺が暴力的なことをすると喜ぶが、お前それ"漢(おとこ)"とは違わねぇか?

『きゃあああ!! 陽菜ちゃん、代わって、代わって!!』

 なにやら司会は、恐怖のうちに交代したらしい。

『え……と、佐伯さん。そのロリコンを覚醒させた初恋を語っちゃって下さい!』

「……新参もののお前にそのロがつく四文字、誰が教えた?」

『え? シズちゃん……ではなく、うちの課長、そういう調べるの得意みたいで』

「個人情報さらすな、香月!!」

 しかし香月は鏡越し、意味ありげににやりと笑いながら、眼鏡を拭き始めて、口を動かした。

 サクラが言った。

「うわ、朱羽さん俺を応援してくれているんだ」

 ……俺様を応援しろよ、あのサクラもどき!!

『はい、佐伯さん。お願いします!!』

 ちっくしょ……。

「そいつが生まれた時から、こいつは俺の女だって直感した。おむつ取替える時、つるっつるの……゛「ピーっ!!(放送規制)」に、俺の「ピーっ!!」をぶち込んでやりたくてたまらなくてな。これは性欲というより愛情だと思ったんだ」

 目の前のサクラは真っ赤な顔で目を泳がせている。

 誰がしたのかわからねぇ咳払いが、複数してる。
 
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