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1000文字で綴る男と女の物語
第8章 『おもてなし』
君が僕の顔を跨ぐ。
君と付き合って初めてのことだ。
四つん這いから、静かに腰を落としてくる。
君の一番女らしい部分が僕の鼻に着きそうになる。
同時に、乳房の柔らかい感触が僕のお腹に押し付けられた。
僕の一番男らしいものが君の細い指に握られる。
その側面を君の舌が這う。
目の前の君は、開き、濡れ、ピンク色に充血し、きれいだった。
そこは僕の舌によって更に濡らされるのを待っていた。
君の女の匂いが鼻に届く。
意外と濃い匂いだ。
おや?
微かに柑橘系の匂いがまじっている。
そうか……これはデオドラント剤の匂いだ。
ふと、お尻の方に目をやる。
ぷっくりと膨れた大陰唇からお尻の穴にかけて、君のヘアーは連なっている。
それがお尻の穴に辿りつくところのヘアーは短くきれいに生えそろっていた。
多分に君が剃った跡だろう。
君は、この日のために、僕のために“手入れ”をしてくれたんだね。
ありがとう。
うれしいよ。
これは、相手に対する“準備”だ。
その準備の丁寧さは、相手を想う大きさに比例する。
自分の領域で相手がどれだけ心地よく過ごしてもらえるか?
“おもてなし”の心だ。
それを君が僕に対して考えてくれていることが、うれしかった。
僕は、君のおもてなしを味わうよ。
舌を大きく広げ、押し当てると、君の入り口に合図を送る。
これから君の領域に入るよ。
彼女がびくっと動く。
大きく舐め上げた。
「ああんっ!」
君の背中が仰け反る。
そして僕を振り向いて微笑んだ。
「ふふっ……あなたのって、いい匂いがするわ」


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