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〇〇を教えて。。
第4章 色々あってムズカシイみたい☆☆
『さ、座って?
簡単な面談をするわ』


事務机にパイプ椅子。


対面する椅子に、
渚が腰を下ろす。


理玖も一礼してから座った。



『容姿は合格よ。
あなた、両方いけるのね?』


『両方?』


『男と女、どちらとも出来るのね?
―――うちは基本紳士用だけど。確認のための質問だと思って』


『ああ、大丈夫。
何でもするよ』
理玖は淡々とした話し方を意識する。



『………ふうん……
依頼人の個人情報は絶対秘密厳守よ。
会社名・自宅・年齢・氏名も全て忘れること!
いいわね、それさえ守れたら金額は保証するわ。待機は自宅でも街でもどこでもいい。但し、指定した時間に遅れたら即クビ』


『………わかった。
頑張ります。
あのさ………一つ質問あるんだけど』


『何かしら』
渚はメガネをかけ直した。

『渚って名字なの?それとも下の名前?』
理玖はストレートに訊いた。



渚は一瞬呆気に取られた表情をして…
『………ふっ……あははは!』と笑い始めた。


『………何すか…』
理玖はムッとしてむくれた。

『……いいえ、
そんな質問した人初めてだったから。
仕事がアンダーグラウンド……しかも地下のまた下なの知ってるでしょう?
誰もそんな事気にしやしないのよ。
渚は名字よ。
渚遥香【なぎさはるか】って言うの』



『へぇ………
遥香って似合うね?』


渚はふと真顔になる。
『………あなた、
何をしに来たか分かってるの?
身体を売ってお金を貰うのよ。それも男相手に』




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