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〇〇を教えて。。
第6章 イイのになかなか☆
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『はあ…………
びっくりした………』


服を着た。
助手席で理玖はポカンとしている。

宗一郎は理玖をボロアパートまで送ろうと車を走らせる。



『何がだ?
まだ実感がないのか?(笑)』



『うん。
俺変になっちゃったのかな…………』


理玖には恋と変の差があまりない。
だがイマイチ自覚が足りない。


『頼むからストレス解消で女性に手を出さないでくれよ』




『ああ。
もうしない』



『………素直だな』



『だって宗一郎とするのが一番痺れる。
他のと違う。
だから他は要らね~』
これまたあっさり………


理玖は単純なのだ。




『優月くんもよく似てるな?』
照れた宗一郎は話題をずらす。



『へ?似てるか?
一緒に育ってきたからじゃねぇの?
妹みたいな姉ちゃんみたいなイトコみたいな…………居ないから分からんけど』


『キミの親は?
誰もいないのか?
家族は』




『うん。
いないよ。
どこかで母親は生きてるんだろうけど。
全く知らない』




『そうか。
僕もだ』



『____え?』


『祖父から受け継いだと言ったろう?
両親はいない。
生きているのかいないのかも不明だ』
宗一郎がクスクス笑う。
『案外あっさりと我が子を手放す人間はいるものだ』




『…………でも俺恨みとかそーいうのねぇよ』



『それは僕もだ。
一切の感情が湧かない』


『え、いっしょじゃん』


『のようだな』



『宗一郎さぁ、
偏見持ってるわけ?』


『何のだ?』


『真田さんが女医にフラれたんだって?

偏見持たれて当然だからっつってた』




『_____キミたちの会社が犯罪歴がある人間を雇っている。
それだけだ。
それに…………
真田さんもキミも優月くんも、
真っ直ぐで人間臭くていい。
以前は軽蔑していたのに、今は憧れているよ』



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