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〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
_______渚&毬佳の苦しみなど知ることもなく、
自宅に戻った宗一郎。



『おかえりィ~~~♪♪♪』
理玖がずぶ濡れで迎えた。


『_____理玖!!
キミは何をやってるんだ?!』

ジャージ上下だが、
理玖はなぜか頭から足先まで濡れていた。

腕捲りをし、裾も捲りあげて裸足だ。



『ああ、ワンコをシャンプーしてた。
つうかしてる最中(さいちゅう)。
礼にと思って』




宗一郎はガクッと首を垂れた。



階段伝いに水溜まりのような水滴が見える……………


『あのねぇ…………床がびしょびしょじゃないか……………』


『あ、やっば!!
片方リンス途中だ!』
理玖がダッシュで階段を駆け上がる。




ドドドド…………
と足音が響いた。



『礼か………………

成長したと喜ぶべきか?』
宗一郎は脱力しつつ階段を上がる。






















『ほいほい、
こっち向け~~~』
5階にて。

理玖がニールとペスにドライヤーをかける。
ニールもペスもうっとりした表情………

『犬用のシャンプー・リンスの置き場がよく分かったな?
いつもはトリマーに頼むんだが………』



『あん?
〔窃盗のカリスマ〕と呼ばれた俺だよ?』
誇らしげにフンッと鼻を鳴らす。


宗一郎は呆れて笑ってしまった。



その時………………

スマホがバイブした。


『ん?
毬佳くんからだ。
もしもし』



「宗一郎?
さっき言い忘れちゃってたわ。

渚の行動のこと、早瀬に話しちゃダメよ」



宗一郎はハッとした。

(そうだ。
混乱で思い至らなかった……………
渚遥香があんな危険を冒してまで単身羽乃に接触したと知ると、
理玖はまた苦しむな)



『____そうだな。

そのほうが良いね。

わかったよ』


必ずよ、と念を押す毬佳に応えて通話を終える。





理玖には報せていないのだ。


渚遥香が、
羽乃に会いに行き撃たれ入院していることを。



自分を連れ戻すためにそこまでした渚に、
理玖は罪悪を感じるだろう。



(せっかく元気を取り戻したのだ…………、

理玖にはこのまま前向きに進んで欲しい)



そうだ。

理玖から渚に連絡をするんじゃないだろうか?









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