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〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
________『渚、痛みはどう?』

毬佳が訊くと、

渚遥香は『だいぶマシになったわ…………。
動くと痛いけどね』
と苦笑する。
電動ベッドで上体を起こした。




『食べれているし、
傷が浅くてよかったわね。

_____渚。
私、SBカードでボイスレコーダーの録音を聞いたわ』





渚はハッと毬佳を見た。
『______そう。

じゃあ……………』



『ええ。早瀬理玖の子だったのね、きっと。

あんたも辛いわね。

あんな猿のどこが良いの?』
毬佳は喧嘩腰だ。



『そうね…………………。

私に無いものを沢山持ってるわ、あの子は』
渚は遠い目をした。



『いやにあっさり認めるわね。

あんたもあの人も………………

病原菌に感染したように素直になったわ』
はー、と息を吐く。



『毬佳。

早瀬には絶対に言わないで。
お願いよ……………』





『当たり前よ。
分かってるわよ、そんなこと』


知らないほうが幸せという事もあるのだ。



『報われないものよね。

私はあんたみたいに無鉄砲になれそうもないけど、
少し羨ましいわ』



『羨ましい?』




『渚、満足でしょ?今』




『満足…………、そうね。やり切った感が強いわ。
それが羨ましいの?』




『そりゃそうよ。

好きな相手を想って見返りを求めずに行動して満足。
私には無いから、そういう真っ直ぐさ』



渚は不思議に思う。



何年も前にライバルだった毬佳と、
こうやって話している。


〔世間は狭い〕とよく聞くけれど、
本当にその通りだ。


渚だって鉄仮面で自分を守ってきたのだ。


理玖に出逢うまでは………………。



それがどうだ、
盲目な恋をしてる女子のように大胆なことをした。


『ふふっ…………』
思わず笑ってしまった。



『何よ、気味悪いわねっ』
毬佳が露骨に嫌な顔をする。




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