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第2章 １枚目のビデオＣＤ

カメラは舐めるように妻の体を移動し
顔に到達しました。

涙が幾筋も流れています。

そして、微かな声で
「あなた、ゴメンなさい。
ゴメンなさい、あなた」

うわ言のように呟いているのが聴こえます。

ここまで淡々と見ていた私ですが
妻のこの言葉で気持ちが昂ぶって
何とか早く救い出してやりたいと
思いました。

そして、妻がどんな状況になったとしても
迎い入れる事を心に誓いました。

「美奈子、待ってろよ。何としても
俺が助けだしてやるからな！」