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奈落の向こう側
第20章 弥生編・プロローグ
デートはショーが行われた建物の中の
ゲストルームを使っても良かったのですが
私は完全に二人きりに成りたかったので
繁華街の外れのラブホ街のホテルの一室に
行くことにしました。

そのことを告げると弥生さんは
「すみません、支度をするので
1時間ほど待って頂けますか」
と言われました。

その時、お気に入りの髪型を
聞かれたのでロングヘアーを
希望しました。

ゲストルームで他の女性の
ショーのビデオを見ていると
ほぼほぼ1時間後に弥生さんが
現れました。

黒髪ロングのその姿を見て
目を疑った私です。

本当に若いころの髪をロングに
していた妻にそっくりでした。

二人で腕を組み外に出て
タクシーを拾い、目的地の
近くまで行きます。

外観がシックな色調の
ホテルに入りました。
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