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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の恋+゚*。:゚
第14章 対面
… 納得したわけでは無い…この方法しかなかった。

小鳥遊は、繰り返し、繰り返し自分に言い聞かせた。しかし、“冬のお尻事件”のような出来事が再び起きたらと思うと、気が気でなかった。

…というのは表向きで、やはり冬が恋しかったのだ。

小鳥遊は冬を呼び出した。

「僕は…考えました…提案をのみます。」

冬の顔はぱっと明るくなった。

「本当ですか?」

「僕はやはりトーコさんの傍に居たいんです。苦渋の選択です。」

少し寂しそうな顔をした。

「以前のように半同棲は出来ませんけれど、それでも良いですか?」

冬は心配そうに言った。

「仕方がありません。」

「お互いが無理の無いような“大人の関係”になりますけれど…。」

冬は無邪気な顔で言った。

「もう“大人の関係”は止めたいんです。僕はトーコさんだけが居ればそれで良い。」

…何人もの女性に言われてきた言葉…まさか自分が言うことになるとは。

譲歩…というより悲しみの方が強かった。やはり選択権は、冬に委ねられているのだ。

「私は先生が好き。万が一結婚をすることがあるとしたら、先生と結婚をしたい。」

小鳥遊の目を真っすぐみて冬は言った。
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