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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の恋+゚*。:゚
第18章 ふたりのトウコ

マンションへ戻る途中、今泉は多分ご理解を戴けないと思うのですけれど…と春に、小鳥遊と自分、そして冬の関係について説明した。

「もう大人ですから、私は何も言いません。3人がそれで良ければ良いんじゃない?」

と笑った。今泉は流石冬の母だと感心していた。

「あの子…真面目で面白味が無いでしょ?プライベートでそれぐらい弾けてた方がつり合いが取れてて良いんじゃないの?」

あれだけ冬に止められたのにも関わらず、春は今泉と腕を組んで歩いていた。

「もう一人の彼氏が、まさにそんな感じです。」

今泉も腕を組んで歩いてもまんざらでは無い様子だった。春は料理研究家で、冬の父親とはあるパーティーで出会ったと話した。

「あの子…ご飯作るの下手でしょう?いつも美味しく無いもの食べさせられてるんじゃない?」

春は笑った。病院からマンションまでの道のりを蒸し暑い夜風に吹かれながらふたりで肩を並べ帰った。

「いいえ…トウコさんは今まで僕が付き合った女性の中で一番お料理上手ですよ。」

今泉は言った。

「私が居る時には美味しいもの作ってあげるから、何か食べたいものがあったら言ってね♪」

春は冬よりも声が少し低いくらいで、“ほぼトウコ”だった。これは面白いことになりそうだと今泉は思った。

「じゃあ 僕は春さんの得意料理が食べたいです♪」

春は、あらお部屋とっても綺麗にしてるじゃないと言いながら、冷蔵庫を開けた。

「うーん…色々あるけど?洋食?和食?」

「僕はどちらでも良いですが、相方が、和食好きなので和食でお願いします。」

「オッケー。」

今泉は小鳥遊にメールを送った。

(今日は絶対早く帰って来てください…絶対です!!)

(変態:どうしました?)

(兎に角大変なことが起こってますから!)
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