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*。:゚+ 小鳥遊 医局長の恋+゚*。:゚
第20章 自立
まだパーティーの客は残って居たが、冬と小鳥遊は春に断って、早めに部屋に帰ることにした。今泉は女性の相手をしている為残っていた。
結局、嫌々ながら小鳥遊に練習させた余興は見せずじまいで終わり、冬はほっとしていた。

「あー疲れた。先生…一緒にお風呂入りましょう♪」

冬が当たり前の様にネクタイを緩めた。その仕草が小鳥遊はとても好きだった。

「あなたの方が疲れたでしょう?」

冬のネックレスを小鳥遊はそっと外し、後ろから抱き寄せた。

「それでも今日は先生が居てくれたから、楽しかった。どうもありがとう。」

綺麗なうなじに唇を這わせた。プールサイドで愛し合った時の美しい冬の姿を何度も反芻していた。

「もうすぐ夏休みも終わっちゃう…あっと言う間だったなぁ。」

「そうですね。」

「ちょっと切ない…かも。なんか働くの嫌になっちゃいますね。」

そう言うと小鳥遊に冬は抱きついた。

「じゃあ…お嫁に来ますか?少し寂しい思いはさせてしまうかも知れませんけれど、不自由はさせないと思いますよ。」

静かに小鳥遊は囁いた。こんな素敵な夜だからこそ言おうと決心した。

「先生…そんな冗談ばっかり言っ…。」

「トーコさん…僕は冗談で言っているのではありません。」

冬はゆっくりと顔をあげた。

「冬さん…僕と結婚して下さい。」

冬は困惑した表情を浮かべた。

「今は…出来ません。」

苦しそうに冬は言った。

「何故ですか?何故僕は待たなければいけないのでしょう?理由を教えて下さい。」

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