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第3章 再会トラップ

「胡桃ちゃん、もっと彰のネタ教えてよ」

「ネタ？」

「あいつ結婚してから更にリア充過ぎて、非の打ち所がねぇからさ。
今度飲む時に皆でイジってやりてぇし」

「あーいいっすね。喜んで提供します」


お兄ちゃんのヘタレ昔話、どれから話してやろうかな。
私って最低な妹だな～なんて思いながらも、３人のワクワクする表情が面白いわけで。

みなさん顔が学生の時に戻ってますよー。


「これ、絶対に言うなって言われてるんですけど…」

「あ～のっ！」

「………！」


話し始めたと同時に
私の真横から、友達の左腕が勢いよく伸びてきた。

……あ。
やっば……


「な～んか私達、置・い・て・け・ぼ・り……的な？」


ニッコリと笑った保母さんの子の横で、２人の友達も軽く咳払い。


……私のバカ。
うん、今のは私が悪い。

空気読めっての。