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ハツコイ♥アゲイン
第14章 伝えたい想い

押し付けられた紙袋を受け取る。

……学生時代から、私が大好きなブランド。
まだ覚えててくれたんだ……


「待て待て。
服キメてるのに、アクセ無くてどうする」

「しかも顔がスッピンってアリエナイから」


梓の後ろから
ゼーゼー息を切らしながら、2人が手を前に出した。


「ピアス、ネックレス、ブレス」
「……っ」
「保湿セット、メイクアップ一式」
「〜〜っ」
「「これで完璧!」」


可愛いポーチを2つ、抱えた紙袋の上に乗せられる。

……胸がいっぱいで
みんなを見つめ返すことしか出来ない。


「目の保養になる
イケメンの神会に、呼んでくれたお礼よ」

「……!」

「……アンタのこと、正直苦手だった時もあった。
でも今は大好き」

「……っ」

「追いかける女、最高にイケてるわ。
頑張れ、胡桃」


笑顔の梓に肩を軽く叩かれて
その姿がジワッと滲んだけど

渡してくれた最高のプレゼントを握りしめて
大きく何度も頷いた。


「昨日突然神会メンズから連絡来たから、何事かと思いきや」
「マジで電話出ないから、渡せないかもって焦ったー」
「ホント奇跡だわー……ってコラ! 早く行け!!」




喋り始めた彼女達に、最後は追い払われる形で

私はついに、搭乗ゲートの中に入った。





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