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第15章 ハツコイ♥アゲイン

─── 間違いなく、陽向の声だった。


私を抱きしめる、この引き締まった腕も
さらに早くなる鼓動も

……陽向だって分かるけど、あまりにも突然すぎて
心も体も微動だに出来ない。


“ 好きだから ”


「……っ」


・・・これは、夢じゃないの？

本当に
本っっ当に…！？


「す……好きって……」


背伸びをして体を捩りながら、顔を上げる。

ドキドキが凄い。
心臓が破裂しそうで苦しい。


「まさか、私のこと…」
「いや、違ぇかも」
「……」


～～え！？


「ち、違う！？」
「いや、合ってる」
「……！」
「合ってるんだ。だけど待て。なんつーか……」


はぁーっと大きい息を吐いて
陽向が私の肩におでこを乗せた。


「……っ///」


横目でチラッと見えた、形のいい耳が真っ赤……！